今日はオープンキャンパスで、自然研はカミツキガメの解剖を高校生に見せました。
先日予備実験をし、
骨格標本までつくって準備をしていたので、手際もよく、たくさんの高校生が見に来てくれました。
骨格標本をつくったときに、は虫類の耳は外耳がなく、鼓膜の内側に耳小骨が1つ(あぶみ骨)しかないのを見せた方がいいということに気づき、今日は耳の部分も詳しく調べました。
耳の位置はここです。
皮を剥ぐと半透明の鼓膜が見えます。
鼓膜を切り取ると、内側に突起があります。
ここが耳小骨とつながっているのでしょう。
中をのぞくと、耳小骨が1本突き出ているのがわかります。
と、ここまでは特に問題なく終わったのですが、ここでちょうど昼休みの時間になったので、午後は開いた体腔から内臓を取り出してみましょうということで、1時間ほど休憩をとりました。
そして午後、再び高校生が集まってきて、続きに取りかかると、なんとさっき開いたばかりの内耳の中が少し違って見えます。
な、な、なんと、
昼休みの間に、ハエが卵を産んでいるではありませんか!
解剖はちっとも気持ち悪いとは思いませんが、この卵を見たら、キモいと思ってしまいました。
だって、これが孵ったあとのウジを想像したら・・・・。
ハエはどうしてこんなにナイスな場所を選ぶことができるのでしょうね。
本能というのは、恐ろしいくらいすごいことです。