青森では、サメは普通の家庭の食卓に上る食材です。
アブラツノザメの切り身は、スーパーなどにいつも並んでいます。
魚市場にいくと、このサメが頭付きで半身になって売られていました。
サメは軟骨魚類といって、骨はすべて軟骨なのです。
サメの頭の軟骨は、湯がいてたたいて、酢和えなどに使います。
ちょっと料理をする前に、頭を観察してみました。
なんだか、魅惑的な目をしていますね。
目の左側にある穴は噴水孔です。
用途は名前とは逆で、ここから海水をエラに送り込んで、呼吸をするのです。
目の右側にある孔は、鼻孔です。
サメの鼻は一方から海水を入れ、もう一方から出してます。
これで海水で薄められた血液などを嗅ぎつけているのですね。
眼球は薄い軟骨で周りをがっちり取り囲んでいるようでした。
たぶん水圧に耐えるようになっているのでしょう。
中にはほとんど球形をした水晶体が入っています。
球形ですから、かなり焦点距離の短いレンズです。
市場のおばちゃんと話をしていたら、後ろの方にヒレばかりが発泡スチロールの箱に入れられているのに気づきました。
「それはどうするの?」
と尋ねると、中華料理店に卸すのだそうです。
フカヒレスープの材料になるのですね。
なるほど・・・。
ということで、一枚写真を撮らせてもらいました。
フカヒレに使うのは胸びれだけで、背びれや尾びれは使わないのだそうです。
でも、このヒレが材料なら、フカヒレスープってもっと安くてもいいと思うけど。