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ダジック・アース

半球のスクリーンに、地球や惑星を立体的に映し出すダジック・アースというものがあります。
先日、このダジック・アースを授業で使ってみました。

単元は中学3年の「エネルギー資源」です。
5時間扱いの単元構成を簡単に示します。
 1時間目:いろいろな発電方法の長所と短所
 2時間目:身近なものから出る放射線の測定
 3時間目:霧箱を使った放射線の観察と原子力発電のしくみ
 4時間目:再生可能エネルギーの長所・短所とエネルギーの有効利用
 5時間目:「ルナリング構想」をもとに、新たなエネルギー開発と科学技術の利用を考える

この5時間目の導入段階で、「地球と月と惑星」の立体映像を使いました。
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火星、木星、木星の衛星イオ、と順に見せ、どの天体も生命が存在できない環境であることを確認し、次の青い地球が太陽系で唯一豊かな水と生命の存在する宇宙のオアシスであることを印象づけます。
次に夜の地球を見ると明るい国と暗い国があり、これはエネルギーの利用において不平等であることを示しています。
そして最後に地球の衛星である月を見せ、いつも見ている月の模様が身近な天体であることを示唆します。
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そして、現在のエネルギー問題を解決する1つの方法として、この月がターゲットになっていることを提起しました。

「もしかしたら、みんなが大人になる頃には、満月はこんな風に見えているかもしれないよ。」
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「え?どういうこと?」
という生徒の声に答えるように、清水建設の「月太陽発電 ルナリング」の説明をしました。
【超未来】月面発電所「ルナリング」月太陽発電&レーザー伝送 清水建設

この後の授業は、生徒たちにこのルナリング構想の長所、短所を挙げさせ、
「月太陽発電ルナリングは、実現させるべき発電方法なのだろうか」
というテーマで、賛成・反対の意見交換をさせ、最後に自分の考えをまとめる、という流れでした。

意見交換では、
「膨大な費用と危険が伴う。月まで行かなくても、地球で今できることをもっと考えるべきだ。」
という反対意見に対し、
「事故があれば大変だけど、美しい地球を未来に残すにはいいアイデアだ。クリーンで大量の電気が無限につくれる。」
という賛成意見など、活発な意見交換で生徒も盛り上がりました。
「月のウサギが将来見られなくなるのは悲しい」という意見も多かったです。
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「ダジック・アース」という教材を活用してみましたが、立体的に見える映像はインパクトもあり、導入段階での生徒の意欲をうまく引き出せたと思います。
また、太陽系の天体の比較で、青く美しい地球の環境を守ろうとする気持ちを持たせ、慣れ親しんだ月の景観の変化を想像させるのにも効果的だったと思います。

さらに、科学の最先端技術を活用した「月太陽発電ルナリング」構想について考えることで、わたしたちが便利で豊かな生活を送りながらも、将来に負の遺産をつくらないような未来をめざそうとする意識や態度が育てられたのではないかと思います。
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by Rika_Joppari | 2012-02-07 23:31 | 実験・観察・研修