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マグロの水晶体

勤労感謝の日、理科サークルの研究会で岩手県の先生がマグロの眼球解剖を紹介してくださいました。
ウシやブタの眼球解剖はこれまでにもありましたが、マグロというのは初めて。
特に、その大きさにはビックリでした。
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その先生は、水晶体も細胞でできているというのを生徒に見せたいということから、ブタより大きくて扱いやすいマグロを選んだのだそうですが、実際に解剖してみると、水晶体が凸レンズの形ではなく球形だということ以外は、ブタと同じように視神経や網膜、虹彩が観察できることがわかりました。
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さて、問題の水晶体ですが、その先生は軽く熱湯で加熱して水晶体を白くし、タマネギの皮をむくようにして剝いだところをライトスコープで観察する方法を紹介してくださいました。
実際に細い横縞が見え、細長い細胞が並んでいるということがよくわかりました。

参加者ひとり1個ずつ解剖をしてもまだ眼球が余っていたので、残りは私がいただいて帰りました。

調べてみると、水晶体は発生の際、細胞がつくられるとすぐに核とミトコンドリアが抜け落ち、中はクリスタリンというタンパク質で満たされるのだそうです。
クリスタリンはα、β、γの3種類が混合しており、これが細胞を透明化させているのだとか。
このときできた細胞は核がないので再生することなく、一生使い続けるしかないわけですね。

どうしてもこの細胞を見てみたく、今日は顕微鏡で観察してみました。
水晶体はタマネギのような構造なので、爪を立てて剥いた鱗片のような部分を、まず双眼実態顕微鏡で観ると、繊維状であることがわかります。
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さらに少量を取り、カバーガラスをかけて酢酸オルセインで染色してみました。
核はないのでもちろん何も染まりません。

でも、400倍で観察すると、なんとびっくり!
そこに見えたのは、まるでファスナーのような繊維状の細胞です!
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このファスナーががっちりかみ合い、層状に重なって、球状の水晶体を形成しているのです。
生物のからだのしくみって、本当に面白いですね。
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by Rika_Joppari | 2012-11-26 23:13 | 実験・観察・研修