今月の理科サークルの例会は、弘前大学の先生が行っている暗門川の水生生物調査に同行させていただきました。
この日は河床間隙の動物を採集するのが目的でした。
そのために考案された採集器を使って、河床間隙の水をポンプでくみ上げています。
濾過して集めた試料ですが、この中に求めている動物はいるでしょうか。
その後私たちは、河川の底生動物の観察をさせてもらいました。
ベントスの専門家の木村先生にご指導を仰ぎながら、採集の仕方から動物の同定まで、いろいろと教えていただきました。
水質調査の指標となる水生生物などは、中学校の授業でも扱いますが、実のところこうやって実際に採集して観察するのは初めてでした。
最初に見つけたのは、ヒラタガゲロウのなかま。
手にとってみると、ピタッと貼り付くように腹側が平らになっているのがわかりました。
背側は平たいドーム型になっていて、なるほどこれで流れの速い川底でも留まっていられるのですね。
次は大物、カジカがいました。
これはオオクラカケカゲロウでしょうか。
よく観ると愛嬌のある顔をしています。
最強の肉食動物、ヘビトンボです。
私は幼虫の実物を初めて見ました。
頭は硬く大顎は噛まれると痛そうでしたが、脚のように見える突起がたくさんある腹は、ぷよぷよしていました。
特別珍しい生物がいたわけではありませんが、これも面白くてやめられなくなりますね。
本当に有意義な一日でした。