イシイルカの背骨をよく見て見ると、いろいろな発見があります。
まず、ほとんどの椎骨は正面から見ると、こんな形をしています。
上に長く突き出た突起は、泳ぐときの原動力となる背中の筋肉が付着する台座になるところです。
かなりの厚みの筋肉が、ここにあったことが容易に想像できます。
それと同時に、相当な力がここで生み出されていることがわかります。
この突起、最も長い部分では、15cm以上ありました。
そして、面白いなと思ったのは、頭に近い方から19個目の椎骨までは、後ろの骨の一部が突き出て前の骨にかぶさっています。
まるで、後ろの人が前の人の肩に両手をかけて並んでいるようです。
そして、20番目の椎骨からは、かぶさった部分はなく、このようにきれいに整列しています。
ワイヤーを通していない尾椎の部分もあるので、まだ正確に数えてはいませんが、頭から尾まで70個以上の椎骨がありました。
このイルカが海を泳いでいる姿をいろいろと想像しながらこの骨を眺めていると、あっという間に時間が過ぎているのです。
ヤバイヤバイ、また今日も帰宅時間が遅くなりました。