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カオラック旅行記5ーエレファントキャンプー

植生調査も一段落したころ、オプションでエレファントキャンプに行きました。
タイといえばゾウに乗るというのがツアーのお決まりのようで、乗るまではアトラクションのような気持ちでいましたが、乗ってみると意外と森林の生物を間近で見ることができて、かなり満足度の高いイベントでした。
この日の午前中は、ナショナルパークの熱帯雨林を歩いたのですが、これが生物相はずっと高いところで、人の歩くような下の方にいる動物はトカゲくらいなのです。
珍しい動物は観察できず、ガッカリしていたところでした。
ところが、ゾウの背中に乗ると視線が高くなるので、下とは違った世界が見えるのです。

まず最初に出てきた昆虫はこれ!
写真でしか見たことのないジンメンカメムシです。
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私たちがこれを見つけて喜んでいると、ゾウ使いのお兄さんはこれを手で捕まえてくれました。
すかさず捕獲瓶を取り出して差し出すと、そこにめでたく収まりました。
これは内緒で日本に持ち帰り、現在展翅をして乾燥していますw

このすぐ後には、こんなトカゲもおりました。
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これもお兄さんが捕まえてくれましたが、これはさすがに逃がしました。

この辺りはいたるところ、このようなゴムのプランテーションが広がっています。
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これもサービスの一つなのでしょう。
お兄さんは木に傷を付けて、樹液が出てくるのを見せてくれます。
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実際はこのように幹の下にお椀のようなものを取り付けて、樹液を集めているようです。
樹液がちゃんとお椀に入るように、樹皮を剥いで溝を付けていますね。
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ゾウの頭には硬い毛がたくさん生えていました。
ほ乳類のからだは毛に覆われているという証拠写真ですw
1本抜いて持って帰りたかったのですが、硬くて抜けませんでした(^^;
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最後にご褒美にゾウにバナナをあげました。
お兄さんが直接口に入れろというので、こわごわ差し出して食べさせましたが、ゾウの口って柔らかくて気持ちよかったですよ!
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by Rika_Joppari | 2012-11-30 23:49 |

マグロの水晶体

勤労感謝の日、理科サークルの研究会で岩手県の先生がマグロの眼球解剖を紹介してくださいました。
ウシやブタの眼球解剖はこれまでにもありましたが、マグロというのは初めて。
特に、その大きさにはビックリでした。
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その先生は、水晶体も細胞でできているというのを生徒に見せたいということから、ブタより大きくて扱いやすいマグロを選んだのだそうですが、実際に解剖してみると、水晶体が凸レンズの形ではなく球形だということ以外は、ブタと同じように視神経や網膜、虹彩が観察できることがわかりました。
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さて、問題の水晶体ですが、その先生は軽く熱湯で加熱して水晶体を白くし、タマネギの皮をむくようにして剝いだところをライトスコープで観察する方法を紹介してくださいました。
実際に細い横縞が見え、細長い細胞が並んでいるということがよくわかりました。

参加者ひとり1個ずつ解剖をしてもまだ眼球が余っていたので、残りは私がいただいて帰りました。

調べてみると、水晶体は発生の際、細胞がつくられるとすぐに核とミトコンドリアが抜け落ち、中はクリスタリンというタンパク質で満たされるのだそうです。
クリスタリンはα、β、γの3種類が混合しており、これが細胞を透明化させているのだとか。
このときできた細胞は核がないので再生することなく、一生使い続けるしかないわけですね。

どうしてもこの細胞を見てみたく、今日は顕微鏡で観察してみました。
水晶体はタマネギのような構造なので、爪を立てて剥いた鱗片のような部分を、まず双眼実態顕微鏡で観ると、繊維状であることがわかります。
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さらに少量を取り、カバーガラスをかけて酢酸オルセインで染色してみました。
核はないのでもちろん何も染まりません。

でも、400倍で観察すると、なんとびっくり!
そこに見えたのは、まるでファスナーのような繊維状の細胞です!
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このファスナーががっちりかみ合い、層状に重なって、球状の水晶体を形成しているのです。
生物のからだのしくみって、本当に面白いですね。
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by Rika_Joppari | 2012-11-26 23:13 | 実験・観察・研修

カオラック旅行記4ー漂着ー

ヤシの木のイメージとして真っ先に思い浮かべるのは、熱帯の風景であり、ヤシの実ジュースやココナッツなど食べる方のココヤシ、あるいは洗剤などの原料となるアブラヤシなどが連想されますが、今までそのヤシの実の中身はヤシの種子であるという感覚はなく、そこから芽が出て成長するという発想はまったくありませんでした。
ところが、今回パカラン岬に行って、そのイメージは180度転換しました。

岬の周辺を歩いていると、あちこちに見かけるヤシの実。
ゴロゴロと転がっているヤシの実を手に取ると、意外と軽いなぁという印象。
当然、これは海にプカプカ浮いて漂着した土地で発芽するためで、立派な種子散布の戦略です。
漂着した種子のいくつかは、もちろん芽が出ています。
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これは途中まで根が伸びたところで、何かの原因でひっくり返されたのでしょう。
こんな風にボツボツと根が突き破って出てくるのですね。
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ちょっとかわいそうだけど、ひっくり返してみました。
やっぱり、裏側にも根が伸びていました。
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これもヤシの実のように、漂着したと思われる種子でゴバンノアシといいます。
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地面の上部はこれなのですが、
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掘るとまさに碁盤の足のような形なのです。
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パカラン岬にはかなりの個体数があり、背も高く成長していたモモタマナ。
花が咲き、実もできていました。
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この実を見て、花軸の根元にしか実がついていないのは不思議だと思って花をよく見ると、根元の花にはめしべが長く出ていて、花軸の先端の方の花にはめしべが見えないのがわかりました。
なるほどね〜。
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ヤシの実をそのまま小さくしたようなこの種子が、きっとモモタマナの種子なのでしょう。
2つ上の写真の実がやがてこうなるのだと思います。
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波に乗って打ち上げられた、このたくさんの種子の中の一つが芽を出し根付くことができたのでしょう。
かなり低い確立ですよね。
逆にそれだけたくさんの実をつくって落とすのでしょう。
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この岬ばかりでなく、他の海岸や島にも、モモタマナはどこにでも見ることができました。
ここもこの先モモタマナの勢力が強くなっていくのでしょうか。
ヤシは、大きくなったものはほとんどが枯れたようになっており、背の高いものはありませんでした。
こちらは、やがて消えていく運命なのでしょうか。
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by Rika_Joppari | 2012-11-26 18:44 |

カオラック旅行記3—パカラン岬ー

昨日(今日?)は深夜に到着したので、遅い朝食を食べて午前10時に調査地であるパカラン岬にタクシーで向かいました。
まあ、タクシーと言ってもトラックの荷台に椅子を置いたような感じなのですが。
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10分ほどで岬に到着。
8年前の津波のあとは、この辺りはまったく何も無くなってしまったのだそうです。
今は観光客相手のドリンクスタンドやホテルも建てられています。
海辺に出て、まず最初にiPhone5のパノラマ撮影を試してみましたw
左が岬の先端方向で、大きく右にカーブしています。
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遠くに見える陸は、引き潮になるとつながります。
下の引き潮のときの写真と比べてみてください。
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こんな風にサンゴの瓦礫が岬の外側を囲むように打ち上げられています。
みんな、津波のときに破壊されたサンゴです。
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反対側もこんな感じ。
畝のように2重に積み上がっているのは、地形が急速に変化しているためでしょうか。
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ハナガササンゴの骨格でしょうか。
莢がきれいに見えて手頃な大きさのものを、いくつか拾って持ってきました。
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遠浅の浜に大きな石がゴロゴロと転がっています。
これは津波石といって、津波のときに沖の大きなサンゴが壊れて波に乗って運ばれてきたのだそうです。
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表面にはラン藻が泥と混ざってマット状に貼り付いているのです。
表面を剥がして顕微鏡で観てみると、ラン藻であることがわかります。
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引き潮のときの干潟は小さな生物の宝庫でした。
その報告も近いうちに。
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by Rika_Joppari | 2012-11-20 23:35 |

カオラック旅行記2ーホテルー

プーケットからタクシーで1時間半ほど走り、ようやくカオラックの街に着いたのは、もう夜中の1時を過ぎていました。
ところが、何のトラブルかわかりませんでしたが日本で予約しておいたホテルは部屋が使えず、結局違うホテルに移動することになりました。
一度はタクシーから降ろした荷物をまた積み込み、再び走ること5分くらい。
やっと宿泊できるホテルに着きました。
名前はTony Rodge。
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部屋に入って落ち着いたのは、もう3時を回っていました。
シャワーを浴びてベッドに潜り込んだら、3秒もしないうちに寝てしまったようです。

翌朝、朝食を少し遅い時間に設定したので、その前にホテルのまわりを散歩してみようと部屋を出ると、もうそのときから衝撃的な光景が目に飛び込んできました。
となりの部屋のドアの前に、大きな甲虫のまわりに群がって神輿を担ぐように動かしているアリを発見。
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ホテルの外に出ると、ものすごい暑さ。
夜はカッコよく見えたホテルも、明るいところで見るとなんだかそれほどでもなかったです。
少し歩いて目につくのは、レストランなど店先にあるこのような祭壇?
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そして道の脇のオジギソウの花。
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クリーニング店のようです。
後に利用しましたが、洗濯物は重さで値段が決まるようで、たしか3kgで180バーツだったと思います。
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こんな屋台もあちこちにあります。
ここはバナナを油で揚げたものを売っていました。
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道路脇の粗末な小屋のような中に、こんな物が積んであるのを見つけました。
ヤシの葉を編んでいるようです。
これもあとでわかったのですが、屋根に使う物のようです。
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こんな風に写真を撮りながら40分ほど歩いていたら、もう汗びっしょり。
朝からジリジリと肌を刺すような日差しです。
昼間になったらいったいどれだけの暑さなんだろうと思いながら、ホテルに戻りました。
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by Rika_Joppari | 2012-11-19 04:09 |

カオラック旅行記1ー出発ー

11月に入って10日間ほどタイに行っておりました。
今回の旅の第1の目的は、2004年のスマトラ沖地震で津波の被害にあったパカラン岬の植物調査をすることでした。
とは言っても、私にとっては初めてのタイ王国。
行く前から楽しみで仕方がありませんでした。
挨拶くらいはタイ語で話そうと、タイ語の会話帳など買ってみたり、サンゴの海の生物図鑑を買ってみたり、ワクワク感でいっぱいでした。

ルートは青森空港から大韓航空でソウルを経由し、プーケットまで行きます。
そこから車で1時間半ほど走り、カオラックという町に滞在します。
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青森空港は頻繁に利用していますが、国際線に乗るのは初めて。
狭い通路のようなところで出国手続を済ませると、ちっちゃな免税店がひとつありました。
外はいつもの景色なのに、なんか不思議な感じ。
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大韓航空は初めて利用しましたが、機内食は意外と美味しいかったです。
料金は安いし、サービスが悪そうなイメージを持っていたのですが、まったくそんなことはなく、機内は清潔感があって結構良いんだなと思いました。
それに、羽田に行かなくてもいいというのがとても便利です。
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ソウルに近づいてきました。
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仁川空港では、こんなパフォーマンスを披露していました。
皇帝夫妻の行幸でしょうか。
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お土産店では韓国の文化体験コーナーみたいなのがあって、組紐や版画を無料で体験させてもらいました。
トランジットの時間つぶしにはちょうどいいです。
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このあと、再び大韓航空でプーケットまで飛びました。
次はいよいよタイ入国です。
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by Rika_Joppari | 2012-11-14 22:56 |