エビとカニは、甲殻類の代表選手のような生物です。
そしてどちらも美味しく、食卓ではおなじみの食材です。
エビとカニは見た目のかたちはまったく違いますが、よく調べてみると実はまったく同じつくりであることに驚きました。
まずはブラックタイガー。
第1触角ですが、二股に分かれたものが1対あります。
このようなものを付属肢といいますが、胴からこのような二叉型付属肢が1対出ているのが節足動物のからだのつくりの基本です。
触角も、顎も、脚も、すべてこれが変形したものだそうです。
そしてこちらはモクズガニ。
よく見ると、エビと同じく目の間に触角が2対(4本)あるのがわかります。
そしてさらに、これがエビとどう同じかというと・・・
俗にいうフンドシの部分を開くと、これがエビの腹部にあたるのです。
このフンドシの内側には、エビと同じように腹肢がちゃんと並んでいます。
カニはエビの腹部が薄っぺらで、内側に折りたたまれた形ということです。
こうして並べてみると、形こそ違いますが、からだのつくりがすべて同じなのです。
これから、エビやカニを食べるのがちょっと楽しくなりませんか?