以前から昔の鏡について調べていたのですが、先日偶然目にした論文に、鬢鏡のことが書かれていました。
鬢鏡とは、主に18世紀後半〜19世紀ころに使われた携帯用の鏡なのですが、それについて詳しく書かれた物はなかなか見つからなかったのです。
わからないと、よけいに知りたくなるのが人の常。
それが、灯台下暗しと言うか、見つけた論文は弘前大学人文学部の教授(関根達人教授)が書いたものでした。
早速、メールでコンタクトをとり、知りたかったことをいろいろと教えてもらいました。
そして、八戸で発掘調査をしたときに出てきた鬢鏡を持っているので、見せてくれるというのです。
実物が見られるなんて考えてもみなかったことなので、びっくりしたのとうれしいのとで有頂天になって、研究室を訪れました。
これは、八戸藩士だった野村軍記という人のお墓の副葬品なのだそうです。
わずかに凹面鏡になっており、大きく吹いたガラスを方形に切り取ったものだと考えられます。
表面は水銀アマルガム法による反射材が付着しているそうです。
横から見ると、こんなに薄いことがわかります。
実際に見てみるまで、こんなに薄い物だとは想像もつきませんでした。
やっぱり実物を見ないとわからないことって、たくさんありますね。
こんなに壊れやすいものですから、資料が少ないのもうなづけます。
本当に貴重な物を見せていただくことができて、とてもラッキーでした。