モンゴルの旅の中では,いろいろなところで動物の骨を見ることができました。
骨好きの私にとっては,ワクワクするところです。
最初に目にしたのは,お土産やさんにあった「ジャガイ」という,ヤギや羊など家畜のくるぶしの骨。
これは,子どもがおはじきとか占いとか,いろいろと遊びに使うのだそうです。
これは4つの骨をサイコロのように投げて,面の向きによる骨占いの表のようです。
1個500Tg(約30円)で売っていました。
早速4個買って,大事に持ち帰ったのですが,なんと空港の検疫で引っかかり,取り上げられてしまいました。
(T^T) グスン
このことからも,家畜はモンゴル人の生活に密着したものであることが伺えます。
遊牧民にとっては生活の糧というか,生活そのもののように思います。
旅行中,ひどい雨に見舞われた日があり,移動途中に寄った街で昼食をとる予定だったのが,レストランはどこも閉まっていました。
仕方なく次の街まで移動していたら,小さなゲルで食べ物を作っているようなところがありました。
聞いてみると,焼うどんか肉うどんならできるということで,そこでお昼にすることにしました。
焼うどんは,ツォイワンといってモンゴル料理定番のもの。
私はウランバートルに着いて最初に食べたモンゴル料理でした。
ここでは,肉うどんを食べることにして,ゲルの中で雨を凌ぎながら料理ができるのを待ちました。
ゲルの中はこんな感じで,中央に鉄製のストーブがあり,鍋をかけて料理をします。
出汁をとった肉(たぶん羊)の骨は,塩味が付いていて,これもしゃぶって肉を食べます。
もちろん,私たちもいただきました。
奥で肉うどんに入れる肉を切っていたおじさん。(2つ上の写真の奥)
仕事が終わったら,この骨つき肉を一緒に食べ始めました。手に取ったのはたぶん上腕骨。
そして,なたのような包丁で骨を割り,中の骨髄をすすってきれいに食べていました。
ちょっと驚きましたが,なるほど無駄にしないように,そこまできれいに食べてしまうんだ,と思いました。
大切に育てた家畜を潰して命をいただく国の人から,大切なことを学んだ気がします。
ようやく出てきたうどんがこれ。
塩で味をつけたシンプルな肉うどんでした。
美味しかった。